輪島の黒漆に沈金蒔絵が素晴らしい蓋付椀でございます。松と鶴がお蓋に施され上品です。古くから松は常緑樹として根と枝を張り成長し、繁栄と長寿の象徴でございます。同様に鶴もおめでたいお席では好んで使われる図案です。お正月や、慶事、お客様とのお食事など、漆の蓋付椀は大変重宝です。沈金は塗師の仕上げた椀の上に、彫師がのみを使い図案を彫り込み、そこへ漆を流し、金粉を沈めて美しい絵柄を出すものです。彫師の素晴らしい沈金の技をアップのお写真でご覧ください。サイズ約１２×１２×８．５ｃｍ輪島塗の漆器は塗りの工程が多く、また彫師、蒔絵師との分業ですので、お椀の出来上がりまでには多くの工程と職人の技が必要とされます。その為、漆器店やデパートで購入致しますと大変高価で、蓋なしの椀で蒔絵など加飾のないものでも1客5000円ほど致します。参考までに能登輪島の漆器店の販売ページをお写真に含んでおります。沈金蓋付椀の5客のお値段ご覧いただき、ご検討いただけましたらと思います。蒔絵の状態良いですが、一客だけアタリや漆の薄くなったところがございます。最後のお写真に載せておりますのでご確認ください。経年劣化のスレなどご了承ください。どうぞ宜しくお願い致します。