ソ連メロディアオリジナル名盤
３LP盤美品
箱左上小傷あるが奇麗な良品
箱の素材が脆弱なボール紙であり、経年で弱り左上が擦り切れたと
拝察します。幸いレコードが大丈夫だったものでこの文化遺産に
神の加護があったものでしょう。
ピカイゼンはダヴィッド・オイストラフに師事したがバッハの曲の演奏を
師は伝授したのか不明である。師はBWV1001の１曲のみしか録音がない。
もう一人の弟子ギドン・クレメルは２種の全曲録音がある。クレメルは早い
テンポで颯爽と弾くがピカイゼンはゆったりと豊饒さを醸し出して弾く。
まさに曲に対し正反対のアプローチをする。バッハの宝物、至宝の芸術作品
聴く度に感動し曲の素晴らしさに畏敬を感じる。このソナタとパルティータ６曲
魅力は尽きない。演奏技術の上下や解釈による変化もこの作品自体の素晴らしさで
帳消しになってしまいます。以前千代田線の新お茶の水駅の長いエスカレーターを
上り地上に出たらこの無伴奏が聴こえてきて、ふと気づくと辻音楽師のような
痩せた老人が弾いていたのです。下手な演奏でしたが曲想を正しく表現しており
こころ気持ちの良いものでした。さて、いいレコードは宝物ですからレコード会社
さんは頑張ってオリジナルと同一の仕様で連続して生産してほしいものです。
再発でわざわざ手間をかけて変更改悪するのはだめです